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2010.12.12

死刑か無罪か、究極の選択

裁判員制度は、素人である国民としては辛い制度だ。
裁判を他人事ではなく、自分の事として考える一躍を担うと言わ
れているが、果たして自分にその役が回ってきた場合、冷静な
判断を下せるだろうか?

死刑求刑被告、裁判員裁判で初の無罪判決
             スポーツ報知 12月11日(土)8時0分配信

>、鹿児島地裁は10日、無罪を言い渡した。死刑求刑の被告が
1審で無罪となったのは、裁判員裁判で初めて。全体でも5件目
となる

鹿児島の裁判の場合死刑か、無罪か、究極の選択を強いられた
わけだが、素人に人の一生を左右するような判断を下せとするの
は、私は酷だと思うがどうだろう。
裁判官でも、死刑の判決を下した場合、常に自分の判断は正し
かったのかどうか後世まで悩むと言われているのに。。。。
素人には、荷が重すぎないだろうか?

今回は、裁判員が一致して、

>「『疑わしきは被告人の利益』は刑事裁判の鉄則。被告を犯人
と認定することは許されない」

と言った方向へ行ったからまだしも、裁判員制度になって死刑に
傾く判断が多かったように思う。

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残虐な写真を見せられ、検察側のおどろおどろしい調書を参考
に、そして被害者遺族の感情を考慮すれば、人の情として極刑
にするしかないとの考えに至るのは、容易に想像できる。
ましてや、新聞・テレビで、容疑者を一方的に断罪する報道が、
刷り込まれている可能性もある。
だとしたら、感情としてはより刑が重い方向へ行くのは当然の帰
結だろう。
私は、極刑になる率は高まるだろうと危惧している。
今回の裁判員たちは、冷静な判断が出来て良かったと思うが、こ
れも、リードするプロの裁判員の考えが大いに反映しているので
はなかろうか。

しかし、被害者側としたら、今回無罪となったことで、だとしたら
どこに犯人がいるのか、やり切れない思いで一杯だろうし。
被害者側、加害者側のどちらに考慮しても、人を裁くと言う事は、
本当に難しい。

>裁判は、11月1日の選任手続きから、裁判員裁判としては最
長の40日間の日程が組まれた。11月17日の結審後、これも
最長の14日間(予定)の評議があった。証人尋問は捜査員ら2
7人にのぼり、裁判員初の現場検証もあった。   毎日新聞

しかも、評議の最長期間として14日もあるとは知らなかった。
今までは、3~4日の期間で十分だと聞かされていたのに。
まあ、裁判員に選任されると言う事は、体も拘束されるし、心的
負担も相当なものだと予想される。
辞退者が続出だと噂されるが、なるほどと思ったりもする。

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コメント

まるこ姫さん、こんばんは∈^0^∋
裁判員制度では、相手が殺人事件だったらぼくは当然死刑を求刑します。
 また、たいていの場合三審制ですので、一審で確定することはまず無いですからね。
 高裁、最高裁まで荒らそう場合の方が多い点が救いになります。
 自分の思ったことを思う存分判決に生かせばいいでしょうし、死刑の判決には条件がありますから、何も深刻に考えることはないと思っています。
くまさんことくまボンでした。ではでは(^.^)/~~~

投稿: くまさん | 2010.12.12 18時14分

まるこ姫さん  こんばんは
疑わしきは罰せずの鉄則からいくと決定的な証拠は無かったので無罪は当然でしょう。タンス類には指紋類が付いていたが、滅多打ちにした鍬に指紋が付いてなかったのは決定打のようですね。この様な難しい裁判を素人に任せるのは酷だと思います。小沢氏の強制起訴と同じく素人に多くの権限を与えすぎると取り返しの付かない事になっても責任を取れないでしょうから、尤も今の制度でも裁判官は責任取りませんけど、裁判員制度、検察審査会制度は改革しなければならないと思います。

投稿: ヤス | 2010.12.12 19時41分

★ーーこんばんは、くまさん

>相手が殺人事件だったらぼくは当然死刑を求刑します

結構、そういう声は大きいですね。
三審制度では、地裁の判決は大勢を決めるものではないと思いますが、それでも裁判員になったら悩むのではないかと思います。
くまさんのように割り切ることが出来ればよいのですが。
深刻に考えることはないと思う事は容易ではないと思います。
そして、人の生き死にまで、裁判員に課せられるのは酷だと思います。


★ーーこんばんは、ヤスさん

>疑わしきは罰せずの鉄則からいくと

素人裁判員が、原則に沿って判断を下したのはとてもよかったと思います。
知識のない人は感情に流されやすいですからね。
しかし、死刑か、無罪かのような究極の判断は、本当に心が痛むと思います。
いくら地裁とはいえ、自分たちが下した決断が人の人生を左右するわけですから。
小沢氏の場合も、素人が感情的に判断をしてしまいました。
政治家を葬るのは、簡単にできてしまいます。
恐ろしいことですね。
検察審査会も、裁判員制度も、大きな欠陥を含んでいます。
早急な改革をしていただきたいですね。

投稿: まるこ姫 | 2010.12.12 20時33分

まるこ姫さん、皆さん、こんばんは

無罪か死刑、本当に天と地との差、究極の選択ですね。
裁判員は被害者の家族に申し訳ないと言っていましたが、逆に冤罪とすれば被疑者及びその家族にも申し訳ないことになります。
死刑となれば、一生、葛藤がついて回ると思います。
事件とは全く無関係なのに、合法的に殺人したことになり、一生、気が晴れません。
まさに、苦役を強いられていると思います。
裁判員制度にも、死刑制度にも反対です。

裁判員ではなく、官僚裁判官を止め、民間で経験を積んだ弁護士を裁判官にする方が国民感情を反映できるし、法的にも精通しているので、弁護士任官制度を大幅に拡充すべきと思います。

取り調べの全面可視化だけでなく、この裁判を見ると、全ての証拠の裁判前の開示が絶対に必要です。
靴の跡があったそうですが、被告のものかという証拠が出されていないように、有罪にしたい証拠しか提出されず、裁判に不利な証拠はあるのか無いのかも一切明かされないのは大問題です。
そんな前提の元に、迅速化のための公判前整理手続が行われ、裁判を始めるのは誤った方向に進む可能性が高く、非常に危険です。
裁判員に精神的負担の大きい対象を重大犯罪とすることとともに、問題が多い制度だと思います。
法曹界の勇み足だと思います。

投稿: 愛てんぐ | 2010.12.14 22時52分

★ーーこんばんは、愛てんぐさん

素人に、無罪、死刑の究極な選択をさせる制度って、あまりに行き過ぎだと感じます。
裁判員の心の負担はものすごいと思いますよ。
被害者側、加害者側、の言い分、感じ方もあるでしょうし。
特に被害者側の心痛を考えた時、どうしても感情が優先してしまうような気がします。
理性的、かつ正常な判断が出来るでしょうか?
すべての裁判員が、疑わしきは罰せずの、気持ちになれるかどうかもあります。
死刑にするにも勇気がいるでしょうし、ある人は簡単に死刑に同意するでしょうし。
自分の判断が、自分の気持ちに一生ついて回るかもしれませんね。
素人に、量刑まで判断させるのは酷だと感じます。

>官僚裁判官を止め、民間で経験を積んだ弁護士を裁判官にする方が国民感情を反映できるし

愛てんぐさんのような良識を持っている方もいらっしゃるのですから、そう言った意見も参考にもっと、制度の不備を改良する必要があると感じます。
裁判員制度を続けるならですけど。

素人には量刑まで判断させると言うなら、検察側の都合のよい証拠開示ではなく、すべての証拠開示が必要となれば、裁判員拘束も相当、日数を要すると思います。
とならば、当初言われていたよう3~4日での結審は至難の業ではないかと思います。
そういう事も、国民に知らしめる必要があるのではないでしょうか。
3~4日が、2週間3週間となれば裁判員になっても良いと言う人も限られてくるのではないでしょうか。
いずれにしても、素人には荷が重い制度は制度ですね。
精神的負担も計り知れないものがあると思いますし。

投稿: まるこ姫 | 2010.12.15 19時45分

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