岡田幹事長と愛知県知事が言い合い
5月6日、菅首相が突然国民へ向けての発表を行った。
浜岡原発停止要請だと。
発表の冒頭は
>国民の皆様に重要なお知らせがあります。本日私は内閣総理
大臣として、海江田経済産業大臣を通じて浜岡原子力発電所のす
べての原子炉の運転停止を、中部電力に対して要請を致しました。
中略
浜岡原子力発電所が運転停止をしたときに中部電力管内の電力
需給バランスが、大きな支障が生じないように、政府としても最大
限の対策を講じて参ります。
中略
この私がきょう申し上げたのは、中部電力に対する要請であります。
法律的に色々な規定はありますけれども、指示とか命令という形は、
現在の法律制度では決まっておりません
(総理は、命令できる法律はないとは言っているが、経済産業大臣
は停止命令を出せると言う。)
この発表を受けて、中部電力は、"総理の発言は重い”と、すぐさま
浜岡原発を停止する措置をした。
>岡田氏と愛知県知事が言い合い 浜岡原発停止による負担増めぐ
り 産経新聞 5月31日(火)12時23分配信
浜岡原発を停止すると中電が発表した後、確か、海江田経産大臣
と大村県知事が会談をしていて、“政府は全面的な支援をする"と
言っていたような気がするが。
その場だけの調子のよい発言だったか。。。。。
>大村知事が火力電力の使用などによる費用の増加分を国が負
担するよう求めたのに対し、岡田氏は中部電力の自助努力で費
用の増加を抑えるべきだと反論し、2人は言い合いになった。
政府のやり方は実にうまい。
総理が強権的に、浜岡原発停止をしてくれと言えば、政府の責任
になるが責任を取らないやり方で、”要請"をしたと、外堀を埋める
ように日本中に発表をした。
日本中に発表してしまえば、ほとんどの経営者は断れないだろう。
それでなくても、浜岡原発は悪名高い原発で、これを停止要請す
れば総理の株は一気に上がる。
支持率低迷に悩む、菅総理としては願ってもない策だっただろう。
停止せざるを得ない状況を作り出しておいて、火力発言にかかる
費用をなんとかして欲しいと大村知事が言えば、岡田幹事長は、
政府は要請しただけだと言い逃れられる。
停止を決めたのは企業の自主判断だと言うわけだ。
停止を決めた方の結果責任は、自助努力で補えと。
なんと、小ずるい、うまいやり方だろう。
そして、原発を停止した事により、菅総理の株は一気に上がった。
政府は責任を取らない、そして脱原発をイメージづけられる。
願ったりかなったりではないか。
そして私たちは、節電、節電で汲々として、電力料金アップと言う
訳だ。
消費税アップの話も具体化してきて、これから私たちはダブルで
負担がかかってくる。
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