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2013.02.01

”ある程度の体罰は仕方がない"意識こそが問題だ

桜宮高校の部活での顧問の体罰が明るみになったのがきっか
けになったのか、もう色んなところで、体罰がクローズアップされ
ている。
体罰やいじめの問題は、何も一組織の問題ではなく、日本全体
の根っこにはびこっている意識もあると思うのだが。

今、柔道女子の暴力告発問題が、大報道されているが・・・・
この問題は去年の8月から提議されていたと言うが、それを安易
に捉えて、選手の立場に立てなかった柔道連盟、JOCのの上層
部の事なかれ主義、隠ぺい体質が、ここまで問題を大きくした原
因の一つに挙げられるだろう。
今の日本の大半の組織は、問題の芽の小さなうちに危機意識が
持てないから、初期対応のまずさに繋がるのだろうが、組織全体
が劣化の一途をたどっているのではないか。

スポーツ界の体たらくは、教育界の隠ぺい・事なかれ体質と被る
が、旧来型の悪しき慣習が平然とまかり通っている事に、ほとん
どの人達が、消極的ながら容認していた点も看過できない。
テレビに出てくるスポーツ界のコメンティター達は口を揃えて”あ
る程度の体罰は仕方がないし、自分のそういった経験がある”

いう。
”ある程度"って、どの程度かと思うが、テレビを見ている方も、強
くなるためには仕方がない部分があるのだろうと漠然とではある
が納得している部分もあったのではないか。

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女子柔道の暴力告発問題で、女子監督が謝罪会見を開いていた
が、質問をする記者は、自分こそは正義の味方のように厳しい口
調で監督を糾弾していたが、記者連中も、長年、柔道の取材の
過程で体罰の現場を見ていたのではと、私は思っている。
今までは、”愛の鞭”だと黙認してきたものが、告発し表に出て明
るみになった時点で、自分たちは何も知らない第三者的な立ち位
置にいることが、とても違和感がある。
記者達は上から目線で糾弾できるほど立派なのか。。。。。

体罰・暴行が話題になり、与えていた当事者は当然、罰を受けな
ければいけないが、叩くのは愛の鞭的な日本的風土、日本的慣
習も大いに議論しなければいけないと思う。
何か不祥事があると、周りの人間が連帯責任を負わされる、言
っても聞かなければ叩くのは当然(橋下氏の持論)、といったよう
な戦前の軍隊的手法の様な物が、ほとんどの人に悪しき慣習と
して刷り込まれているのかもしれない。
スポーツ界や教育界の問題かもしれないが、これは個人の問題
でもある。
一人一人が、“ある程度の体罰は仕方がない"と、容認してきた
意識こそが問題で、それがスポーツ界、教育界の根っこになって
いるのではなかろうか。
自分も含めて、皆が考える時が来ている。。。。


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コメント

まるこ姫さま、こんばんわ。
体罰問題、一気に噴出した感がありますね。日本のよろしくない風習も、そろそろ何とかしていかないといけないでしょう。
まあ、私ごときがエラソーな事を言う立場でもないし、画期的なアイデアを持っているわけではありませんが、なでしこジャパンの世界制覇を見せられると、手荒な制裁をしなくてもあそこまで行けるということを示してくれているのではないでしょうか。
澤・宮間選手などが佐々木則夫監督を「ノリさん、ノリさん」と呼んでいるところを見ていると、信頼関係と節度は感じられても、カメラの回っていない非公開練習や、合宿先で体罰を加えているとは到底思えないんですけどねえ。腕力や暴言に頼らなくても選手を“ソノ気”にさせる技術に長けているのでしょう。
マスコミも佐々木監督だけでなく様々な方面で、体罰に頼らない指導者を捜し回って取材し、その指導方法を紹介して問題提起するぐらいの事はやってもらいたいですね。それこそジャーナリズムに携わる人達の仕事だと思うのですが。
ちょいとばかり目立つ指導者が現れると、何も起こらなかった時は「鬼軍曹、鉄のシゴキ」だの「愛弟子に涙の鉄拳制裁」とか書いておきながら、今回のように問題が起きると(勿論、今回の園田氏をかばうわけではありませんが)ひたすら吊しあげるような事を繰り返していたら、一連の体罰騒動が鎮静化してほとぼりがさめたら、また同じ事を繰り返すのではないでしょうか。

投稿: 肉山会 | 2013.02.02 01時43分

★ーーこんにちは、肉山会さん

体罰問題は、何も高校だけの問題ではなかったですからね。
スポーツに関する体罰は根が深いですよね。
やはりここへきて一気に噴出しています。
批判をする方は、別に画期的なアイデアや代替案は必要ないですよ。
権力の暴走を監視をして言い続けることです。
アイデアや代替案を考えるのは行政やら、関係者やらですよ。
相撲もそうでしたよね。
伝統を維持する事に汲々として、新しい風がなかなか入ってきません。
すべて新し風が良いとは言いませんが、見通しや風通しが良くすることは必須条件でしょう?
OBやOGを入れての公開での練習も少しはいい方向へ向かうかもしれませんね。
一方的な信頼関係では、力が発揮できるとも思えませんし、お互いが信頼する事が一番大切だと思います。
それには体罰はもってのほかです。

>腕力や暴言に頼らなくても選手を“ソノ気”にさせる技術

印象ですけど、コミュニケーションべたの監督やコーチは、力が手っ取り早い操縦方だと考えているのかと思ったりもします。
今、盛んに監督を糾弾している記者ですが、自分達だって目撃していたのではありませんか?
暴力が常態化していたのですから。
なんでもっと早くに問題提起する記者が出てこなかったのでしょうか。
騒ぎになって便乗は誰でも出来ますし、居丈高で嫌ですね。

>「鬼軍曹、鉄のシゴキ」だの「愛弟子に涙の鉄拳制裁」と

新聞の見出しに最適ではありませんか(笑)
通常は、すごい美談の様な記事に仕立て上げていますよね。
こちらも、刷り込まれていたところもありましたから。
やはり、ある程度の体罰は仕方がないと、ほとんどの人が思っていた悪しき日本的慣習が、度を越せば、こんな悲劇にもなり得ると言う事を皆が共有しなければ、また同じことが起こりますよ。
これだけ問題が大きくなった今がチャンスと考えて、抜本的な改革をすることこそが、日本のスポーツ界が変わる礎になりますよ。

投稿: まるこ姫 | 2013.02.02 16時34分

まるこ姫さん、皆さん、こんばんは

技術的にも精神的にも確固たるものを盛っているはずの日本代表選手にも暴力を振るうなんて、信じられません。
学校教育法で体罰が禁止と法律で書かれているのに、体罰や暴力が黙認されているのスポーツ界は異常です。
勝利至上主義が原因ですが、暴力を容認する下地があるのでは無いかと思います。
顧問と学生、監督と選手、絶対的権力を盾に言うことを利かす、価値観を強要する、これはパワーハラスメントそのものです。
役割の違いではなく、序列意識、上下関係を元にしています。
相手の人格を否定し、相手をリスペクトしていません。
人権意識がありません。
こう言う暴力的パワハラは軍隊で行われ、恐らく、封建的な身分社会の頃は日常的に行われていたのでしょう。
日本人の中に、封建社会のような潜在意識が未だに残っているのではないかと思います。
学校教育の中でも、出る杭は打ち、長所は削り、短所ばかりを批判する、型に嵌める、個の自主性を尊重しないことも一因かなと思います。
犬や馬の調教でも暴力は使用しません。
日本では前近代的な上下意識が消えないのかもしれません。
互いに個を尊重し合うことがベースの真の民主主義を阻んでいるのかも知れません。

投稿: 愛てんぐ | 2013.02.02 23時28分

★ーーこんにちは、愛てんぐさん

なんであっちもこっちも、体罰問題が起きると言うと、根っこの部分はいつまでも精神論や、古いトレーニング体質などが残っているからだと思います。
欧米では、歯向かえない状態での上からの押し付けではなく、言葉でいかにやる気を起こさせるかだと言われていますから、やはり日本のスポーツ界の指導法は世界から取り残されているのでしょうね。
どんなに勝利至上主義だとしても、精神論や、連帯責任で技術が向上するとは思えません。
指導者は昔からの悪しき慣習がまだまだ捨てされないのかもしれません。
その方が手っ取り早いですから。
人を指導するという事は大変です。
科学的な見地に立っての指導がまだまだ浸透していないのかもしれませんが、今がチャンスととらえて、根っからの改革に乗り出していただきたいです。
が、どのスポーツ界も上層部の考えが古すぎます。
未だに、トカゲのしっぽ切りや、隠ぺい体質、事なかれ主義が蔓延していると感じます。
どうも日本では、監督とコーチ指導する方ご、選手とは同等ではないようですね。
それも体罰に関して影響しているのかと思います。

>日本人の中に、封建社会のような潜在意識が未だに残っているのではないかと思います。

体罰は絶対悪いではなく、体罰によって成長できたと言う人も大勢いますから、皆がなかなか考えを改めるまではいかないと感じます。
私は今の学校教育も体罰に関係しているのではと思っています。
良い点を伸ばす教育ではなく、型にはめる、皆が同じでなければいけない、個性を消す教育ばかりしています。
何かあると、世間は連帯責任を要求します。
やはり、教育者、管理者の意識が変わらない限り、指導を受ける方が変わる筈がありません。
しかし、スポーツ界にかかわらず、日本社会の色んな制度疲労が今に表れているのかもしれませんよ。

投稿: まるこ姫 | 2013.02.03 16時54分

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