首相の「火の玉となり」発言、現実は火だるま、火の海

臨時国会も自民党は安倍の負の遺産関係の話題に事欠かなかったが、国会終盤には検察も動く自民党の裏金問題でフィナーレを迎えた。

安倍は「ミスター自民党」と言って過言では無い程、自民党の負の側面を強化した総理だったが、上脇教授が告発した自民党の裏金作りの告発が、安倍が亡くなった事により、国民的には検察が動く動機になったのかと思うほど、突如、検察が動き出した。

そして安倍政治を引き継ぐといった岸田は政治のトップとしてのリーダーシップに乏しく、政治センスのない総理で、この裏金問題でどう対応していいかわからず右往左往している印象だった。

岸田は国会が閉幕することで、昨日記者会見を行ったが、ピントがずれているというか、政治センスがないというか、ここでもその発言は総突っ込まれ状態。

＞「火だるまでは?」Xで投稿次々　首相の「火の玉となり」発言に　　　　　　　　　　　　　12/13(水) 21:47配信　毎日新聞

＞自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑を巡り、岸田文雄首相が13日の記者会見で「国民の信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく」と強調したことに対し、X（ツイッター）では「火だるまの間違いでは」との指摘が相次ぎ、「火だるま」のワードが一時トレンド入りした。
＞岸田首相は「火の玉」に込めた思いを記者から問われ「この状況に対する強い危機感を総理総裁である私こそ最も強く感じている、そういった思いを込めさせていただいた」と説明した。

「思い」はいいから、自民党のパーティ券、裏金問題を今後どうするかをきちんと説明する必要があるのに、危機感の表し方が「思い」では突っ込まれて当然だ。

「火の玉」になって何がしたいのかをきちんと表明しないとただの放火魔でしかない。

当面「派閥パーティ自粛」では何の解決にもならない。
ここは、政治と金問題を徹底的に洗って、何が問題か、何を改正するかをきちんと述べてほしかった。

岸田が通常国会は「政治と金問題」をテーマにして議論をする、そして今の時代に合った改正も視野に」と言えば、相当株が上がったと思うが、さすが自民党議員で、具体策は何も言わない。

この人、いつも具体的な策を言わず、感情論で国民に対する。

が、現代の政治のトップの総理が第二次世界大戦時のような感情的な煽り方をしても白けるばかりだ。

しかも現実は「火の玉」どころではなく、火だるま、火の海状態で、党内での収拾がつかなくなっている。

ここはどの議員も私利私欲を捨てて、自分たちの利益ではなく国民の利益を一番にして考える時期じゃないか。

安倍派の内情を、我こそは正義の味方のような顔をしてバラしている議員を見たが、自分だって同罪だよなあ・・・・
安倍派を悪く言われたことで義憤を覚えたのだろうが、内紛に見えて仕方がない。